バスドラムのセッティングは調整する項目はほとんどありませんが、体とバスドラムとの距離は重要です。体がバスドラム(=ドラムセット)から離れていると、タムタムを叩くのに遠くなってしまい、叩きにくくなります。また、体がバスドラムから離れると、バスドラムを踏む足(通常は右足)の膝から下の角度が90°以上になってしまいます。このように膝の角度が90°以上に開くと、足首の自由度が増して比較的速いフレーズはやりやすくなりますが、大きな音や重い音は出しにくくなります。この辺は、自分のバンドの曲調に合わせるのが良いかもしれませんね。ちなみにこの膝の角度はイス(スローン)の高さと位置にもよります。
バスドラムは前面を浮かした方が音のヌケが良くなるなどと言われますが、実際にバンド活動をしていくなかで、そこまで気にしているおやじバンドのドラマーはいないと思います。
自分で気にいらなければ別ですが、基本的にはバスドラムのセッティングに関しては、体とバスドラムとの距離だけを調整すれば良いと思います。
スネアドラムは、ドラムセットの中では最も重要な太鼓で、曲に与える影響もかなり大きくなります。それだけにセッティングは神経を使いたいところですね。
スネアドラムのセッティングで調整するのは、位置と高さと角度になります。スネアドラムのセッティングでは高さを重要視する人が多いのですが、私は位置を重要視する方が良いと思います。スネアドラムの位置というのは『体とスネアドラムの距離』と『スネアドラムとバスドラムの距離』です。これらは、総合するとドラムセットと体の距離になりますが、このドラムセットと体の距離次第ではタムの叩き易さやバスドラムの踏みやすさが変わります。
スネアドラムのセッティングでは、曲のジャンルによっては角度も非常に重要になってきます。おやじバンドで最も多いと思われるオールディーズなどでは、それほど問題になりませんが、ハードロック系のジャンルで【リムショット】を多用する場合には、スネアドラムの角度は非常に重要になります。慣れない角度でドラムを叩いている時に、たまに『カチッ』っていうスカした音(結構恥ずかしい…笑)が出てしまうのは、スネアドラムとヘッドにスティックが当たった時の角度が合っていないのが原因です。
ドラムのセッティングの決め方については既に説明しましたが(【ドラムのセッティングの決め方】参照)、ここでは、セッティングに関する注意点を少し説明しておきます。
ドラムのセッティングにおいて、よくドラム初心者の方がタムタムやシンバルを綺麗に並べてない方がいらっしゃいますね。タムタムが二つある場合に、隣り合うタムの角度がバラバラであったり、並んでいなかったり。わざとそんなセッティングにしているのなら良いのですが、残念な事にそうではないケースが多いものです。
スタジオに入った時に、前のドラマーのセッティングが残っていますが、そのセッティングを見ると大体のレベルが想像つきます。(あくまで大体ですよ 笑)
タムタムやスネアドラムはそれぞれのヘッド(打面)の角度が同じか、近い方が叩いている時にスムーズに移動できます。スネアドラムとタムタムの角度が異なる人は多いですが、タムタム同士でヘッド(打面)の角度がバラバラというのは移動にあまり良い影響をもたらしません。さらに、太鼓間の隙間も大きいとスティックの移動距離が長くなりますので、速いフレーズが難しくなります。このような点を踏まえて、セッティングは見た目の綺麗さに気を使うと、案外叩きやすいセッティングになっていきます。
ドラムのセッティングの決め方について考えてみましょう。
ドラムというのは、基本的には全て自由です。
私の私見ですが、
『ドラムにはセオリーはあるが、絶対はない』
と考えていますので、セッティングは自分が思うようにやれば良いと思います。
と言っても、最初はどうしたら良いのかわかりませんから、少し説明しておきます。
ドラムのセッティングをやっていると良く感じる事なのですが、
『セッティングにおいて、好みの見た目と叩き易さは反比例します。』
見た目でカッコイイと思えるセッティングというのは、実際に叩いてみるとかなり叩きにくかったりします。で、叩きやすさを求めると、前から見た時にイマイチ…なんて事になります。
ドラムのセッティングは主観ですから、必ずこうなるとは限りませんが、私の周囲のドラマーではこのような意見が大半です。
では、ドラムのセッティングでは何を重視すべきなのか?
簡単に言えば、ドラム初心者のうちは『叩き易さ重視』で、慣れてきたら『見た目重視』に切り替えていくのがベストだと思います。まずは、ドラムを叩く事に慣れる必要があります。上達してくれば、ドラムを叩いていても余裕が生まれますので、少々叩きにくいセッティングでも何とかなるものです。
ドラムのセッティングは、最初はオーソドックスなセッティングで始めましょう。